高速検索技術

徳島大学北研究室で研究開発してきた各種の高速検索技術を当社は受け継いでおります。検索対象ごとにカスタマイズいたします。詳細はお問合せ下さい。

　多くのコンテンツはいくつかの数値（ベクトル）から成る特徴量で表すことができるため、多次元データに対する検索は非常に重要な要素技術ですが、次元数が大きい場合には「次元の呪い」(curse of dimensionality)と呼ばれている現象により、高速に検索することが難しくなってきます。当社は、次元数が大きい場合でも高速に検索する技術を保有しております。

　Earth Mover's Distance (EMD)は分布間の距離尺度です。画像を色の分布とみなすことにより、類似画像検索などの分野で用いられてきましたが、近年は自然言語処理でもWord Mover's Distanceという名称で使われております。EMDの計算量はきわめて大きいのですが、当社は数万~数十万のデータに対しても瞬時に検索する技術を保有しております。

技術資料

1. 順位キューを用いた多次元データの高速近傍検索アルゴリズム，味岡 四郎, 柘植 覚, 獅々堀 正幹, 北 研二，電気学会論文誌， Vol.126, No.3, pp.353-360, 2006.

2. Fast Multidimensional Nearest Neighbor Search Algorithm Using Priority Queue, Shiro Ajioka, Satoru Tsuge, Masami Shishibori and Kenji Kita,  Electrical Engineering in Japan, Vol.164, No.3, pp.69-77, 2008.
3. Fast Retrieval Algorithm for Earth Mover's Distance Using EMD Lower Bounds and Skipping Algorithm, Masami Shishibori, Daichi Koizumi and Kenji Kita,  Advances in Multimedia, Vol.2011, Article ID 421820, pp.1-9, 2011.
4. 検索質問多重化による高速なオーディオ指紋検索, 肖 清梅, 大頭 勇作, 松本 和幸, 鈴木 基之, 北 研二，電気学会論文誌C，Vol.132, No.9, pp.1481-1487, 2012.
5. Fast Hamming Space Search for Audio Fingerprinting Systems, Qingmei Xiao, Motoyuki Suzuki and Kenji Kita,  International Conference on Music Information Retrieval, pp.133-138, Oct. 2011.

適用例